中村 葵店を始めたのは2017年の春、ちょうど桜が散りかけた頃でした。それまでは東京・青山の老舗フラワーショップ「アトリエ・ヴェール」で7年間働き、ウェディングの大型装花から個人へのギフトまで幅広く経験を積みました。独立のきっかけは、ある常連のお客様に言われた一言です。「あなたが作る花束は、他の人が作るのと何かが違う」。その「何か」を自分の店で追求したくて、貯金をはたいてここを開きました。最初の半年は赤字続きで、正直かなり怖かったです。
2018年の秋、転機が訪れました。地元のウェディング会場「グランドホール白銀」からの依頼で、100名規模の披露宴の装花を一人で担当することになったのです。予算は限られていたけれど、長野の田中フラワーファームから直接仕入れたコスモスとダリアを使い、秋の野原をそのまま持ってきたような空間を作りました。その写真がSNSで広がり、翌月からウェディングの問い合わせが一気に増えました。あの秋がなければ、今のRadiant Silver Meadowはなかったと思います。